とりあえず岡山県に行ってみよう!0日目~1日目
はじめてのひとり旅から約20日後・・・
3月の3連休に金沢に行く計画を数か月前から友達と立てていた。
が、ひとり旅のいい思い出が忘れられない・・・
そこで、仕事もひと段落し、毎日20時ごろに退社できるくらいには落ち着いた&まだまだ有休消化が必要ということで、その金沢旅行予定の3連休にくっつけて+2日間の有給休暇を取得した。+2日間はまたひとり旅をしよう!と考えた。
どうせなら前日から前乗りして、早朝から旅先を楽しみたいな!ということでスーツケースを持って出社をした。
行先は、とりあえず新幹線で行けるところがいいなあと通勤電車に揺られながらぼんやり考えていた。
母親には仙台とかどう?と提案されていたので、選択肢に仙台があった。
あとは伏見稲荷大社でひいた大大吉のおみくじの方角欄に、「西南の方よし」と書いてあったため、次は九州だな!などと考えていたことを思い出した。
でも3日後には金沢に行かなきゃいけないし、、、という制約もあったので、金沢に行くにもまあ行けないことはないかつ新幹線も通っているしということで岡山県に行くことにした。
上司も先輩も職場からそのまま直行するということを知っていたので、私が定時であがれるように調整をしてくれた。お土産奮発します!!!!と言い残しウキウキで退社した。
品川駅から新幹線に乗ると、混んでいた。隣の人が非常に親切な女性の方で、5泊6日予定の大荷物を持った私に「こちらの足元に置いてもかまいませんよ」と声をかけてくれた。岡山まで長い道のりだったので、隣の人が親切な人ですごく安心した。
京都、大阪・・・に到着するにつれ、人が減っていった。大阪を過ぎたころには車両に私以外に2人くらいしか車両に残っていなかった。
ようやく岡山に着いた頃には22時半過ぎだった。
新幹線が通っている駅なだけあって大きかった!駅前には、桃太郎の銅像があった。
多くの若者が集まってたむろしていて想像の岡山駅前と全く違くてびっくりしたのを覚えている。この駅名の写真を撮っているときも、写真を撮っている姿をたむろしている人たちになんだあいつ?といった様子でじーっと見られていて非常にきまずかった。時間帯もそうだし、金曜だからな・・・と、桃太郎像の写真を撮るのは諦めて早めにホテルに行った。
ホテルに到着すると、大浴場がありますと説明を受けた。ちょっとうれしかった。
お風呂からあがると母親から電話が入っていた。
何事かと思いながらかけなおすと、「今仙台だったりする?地震大丈夫?!」と言われびっくりしながらテレビをつけると仙台で最大震度6強の地震が発生したと騒ぎになっていた。
しかも東北新幹線の脱線事故も発生し、地震の影響によりその後も不通となっていたりと、母親の提案のとおり行先を仙台にしていたら帰るのに大変なことになっていた。おみくじのいう通りにして本当によかった・・・おみくじに助けられてしまった・・・ありがとう・・・
翌朝、7時ごろに起きた。目覚めたら旅先って移動時間を節約できるからすごく便利だなと思った。さあどこに行こうと調べていると、直島という選択肢があるぞということを知った。
岡山駅から宇野駅まで電車で行き、宇野港から直島行きのフェリーに乗った。
平日もあってか、乗船客数は少なかった。
直島に着くと、雲がほとんどなくなって晴れていた。
着いたはいいが、朝が早いのもあってやることがなかった。とりあえず散歩したり、テキトーに腰をかけて海を眺めていた。
穏やかだ・・・
港の中のショップをのぞいてみる。
アートの島だもんなあと思いながらせっかくなので大竹伸朗のガチャガチャを回した。
帰りの船は、ものすごく小さな船だった。エンジンの音をダイレクトに聞くことができてこっちの船も楽しいなあと思いながら気持ちよく宇野港に帰った。
宇野港に着いて電車の時間を調べると、1時間に1本しかこないことに気付いた。
次の電車は40分後か・・・とどうしようかなとGoogleMapで立ち寄るところを調べていると、もうすぐ11時で近くのおまち堂というかき氷屋さんが開くぞということで寄ってみた。
こんなに苺がのっているとは予想できず、うれしいサプライズだった。
練乳もたっぷりかかっていておいしい・・・でも寒い(3月)・・・おいしい・・・でも寒い・・・と思いながらゆったりと完食した。
さあ電車に乗るか・・・と駅のほうに向かうと、温泉の文字を見つけた。
この冷え切った身体は温泉のことしか考えられなくなってしまったので迷わず入店した。
真昼間で晴れていたので露天風呂がものすごく気持ちがよかった。昼間なのでキラキラした海を眺めながら湯につかることができた。平日だったこともあってかなり空いていた。従業員の方が「晴れていて気持ちいいねえ」などと気さくに話しかけてくれてうれしかった。
ここは半日くらいかけてゆっくりするような場所なのだろうなと思いつつ、倉敷にも行きたかったので1時間半程度で退店した。
電車に乗って、今夜の宿を調べた。倉敷でいい場所があるとよいのだけれど・・・と探しているとちょうど空いているところを見つけたので予約した。
前々から行ってみたかった倉敷に行けるぞ!とニヤニヤしながら倉敷駅に着いた。美観地区まではそこそこ歩いた記憶がある。
そこそこに混んでいた。卒業旅行シーズンと春休みだからか、学生のグループが多かった。
まずは荷物をホテルに置くためにホテルに向かった。
美観地区内にある倉敷アイビースクエアを予約した。手荷物もそこそこに気軽に出かけられたので観光するには非常にいい立地だった。
荷物も部屋に置いたし、さあ観光だ!と思ったがすでに14時過ぎだった。倉敷といえば川舟だけど、さすがに舟の予約はとれないかな・・・と思いつつダメ元で行くと、なんと1席だけあいていた。
舟までの時間、川沿いの道を歩いた。
なまこ壁の建物や蔵屋敷など、普段見かけないような建物が並んでいて、歩いているだけで新鮮だった。
家紋のある屋敷を見つけたりもして、代々大切に維持され続けているのだなと思った。
舟を降りると、もう16時を回っていた。
川沿いから外れた道を行ってみると、個人店が連なっている道に出た。開いている店に手当たり次第入った。倉敷は紡績産業が盛んだったこともあり、布織物を売っている店がなんとなく多いような気がした。
美味しそうなパン屋さんを見つけたが、夕飯は別のものを食べたいな・・・と思い、朝は何時からやっているかを店員さんに伺い、明日また来ますと言って出た。
ふらふら歩いて、そろそろ夕飯探しに出ないとなと思い美観地区を一通り歩いて探した。そばもいいな、丼ものもいいな・・・などと考えていると暗くなってきて、目の前にあった焼き鳥のお店に入ることにした。
中に入ると、すでに賑わっていて驚いた。観光客というよりは、地元の方で賑わっているようだった。木曜日の18時過ぎなのにほぼ満席のようだった。あとからネットで調べたのだが、人気のお店らしい。予約をしていなかったのでドキドキしていたが、大丈夫とのことだったので着席した。
生ビールとおまかせコースを注文した。付き出しと串7種類で1600円程度だった。これは確かに、混雑するよなあと納得した。肉肉しくてすっごくおいしかった!!
混んでいたのに飛び入りで入ってしまったので、1時間も滞在することなくコースを食べ終わるとすぐに退店した。お店の方たちは気のいい方でものすごく愛想よく接客していただけた。
生小と生中を飲んだだけだったが、お酒に弱いので酔っていた。
とりあえず散歩するか~と気持ちのいいまま歩いていると、川沿いが光っていた。
昼間は装飾として傘を置いているのかと思ったら、ライトアップするのか!とそこで気付いた。
ライトアップが川に反射してとても綺麗だった。
早咲きの桜も咲いていた。風も程よく冷たくて、酔った身体にちょうどよかった。いい夜だなあ・・・と思いながらしばらく散歩した。
座ってぼーっとしていた。部屋に帰るにはまだ早いな・・・
美観地区から外れたとおりに出ると辺りは結構暗かった。道沿いに、ピザ屋を見つけた。ピザか・・・胃に入るか・・・?いや、頑張れば入るな・・・と葛藤していたが、当たりの焼き鳥屋さんに入ったのもあって気が大きくなっていたので勢いで入店した。
入店すると、お客がいなかった。快くいらっしゃいませ!と迎えてくれたので席に着いた。赤のギンガムチェックのテーブルクロスが敷いてあり、食欲のそそる明るい店内だった。
昼間にもクラフトコーラを飲んだな・・・と思いながらも、イタリアのコーラがおすすめとのことだったので、注文した。
お、おいしー!色からして甘いのかと思ったらそれほど甘くもなく、優しい微炭酸コーラだった。
待っている間、いい匂いがした。
置かれたとき、びっくりした。お、大きい!!!想像の倍はある!!!食べきれるのか?!と不安になった。が、食べ始めると薄焼きのピザだったので入ってしまった。胃が大きくてよかった・・・
ブラックオリーブとアンチョビが好きなので、このピザは本当に美味しかった。好きなものしかトッピングされていなかった。生地も薄くて好きなタイプのピザだった。
気持ちもお腹も大満足の状態で退店してホテルに帰った。美味しかった!と口コミを書こう!と思いお店の名前で調べると、ミラノで行われたピザの世界大会で3位入賞と書かれていてそりゃ美味しいよね!と思った。
いい気分のままお風呂に入り、明日の朝はパン屋さんでパンを買って、そのあと大原美術館だなとスケジュールを考えながら眠った。
つづく